PROFILE

藤乃 Fujino

1988年生まれ
沖縄県出身
既婚/子2人

手話講師、手話振付師
起業家、文筆家、タレント
ラジオパーソナリティ
一般社団法人日本手話文化協会 代表理事
株式会社Deaf Links手話協会 代表取締役社長

STORY

Q

手話と出会ったきっかけは何ですか?

A

高校1年生のときに参加した手話サークルで、初めて耳の不自由な方の世界に触れました。高校卒業後は三重県の自動車部品工場で働いていましたが、まもなくがんが見つかり、「どん底まで落ち込み、自殺も考えた」時期もありました。そんな私に寄り添ってくれたのが、職場の聴覚障害のある先輩です。病気のことは誰にも話していなかったのに、「目を見て異変に気づき、毎日手話で語りかけてくれた」その優しさに心を救われ、「恩返しがしたい」と強く思うようになりました。それ以来、20年以上にわたり、手話の普及活動に力を注いでいます。

Q

手話の普及に取り組んできた中で、印象に残っているエピソードはありますか?

A

はい、たくさんありますが、特に印象的なのは、ある子育て中の主婦の方のエピソードです。10年以上手話を学び続けていた彼女が、思い切って手話教室を開いたことで、生き生きと自分らしさを取り戻していきました。「好きな手話を通して社会とつながれた」と喜び、今では子どもにとっても、楽しそうに仕事をする母親の姿を見せられるようになったそうです。自分の好きなことが誰かの役に立ち、それが自分自身の再生にもつながる——そんな瞬間に何度も立ち会っています。

Q

これから実現したいことは何ですか?

A

「手話を楽しむ生き方」をテーマに、手話が特別な技術ではなく、日常に根づいた“身近な言語”として社会に広がっていくことを目指しています。手話は、ろう者や難聴者だけでなく、聴者にとっても新しいつながりを生む大切なコミュニケーションの手段です。多くの仲間や協賛者の皆さんの想いを受け止めながら、さまざまな立場の声を代弁し、これからも活動を続けていきます。手話を通じて「聞こえない世界」への理解が深まり、誰もが支え合える共生社会に一歩ずつ近づいていくことが、私にとっての手話の世界への恩返しだと感じています。

2006年

沖縄県立那覇高等学校 卒業
自動車メーカーに就職

2008年

国立障害者リハビリテーションセンター学院 手話通学科 入学

2009年~2018年

手話講師として活動

2019年

オンライン教材「手話ホームステイ」リリース

株式会社DeafLinks手話協会 設立

2020年

手話コミュニティ「DeafLinks Academy(DLA)」 開設

2023年

「手話教室を始めるための7つのステップ 手話を楽しむ生き方」出版

手話の講演・研修を開始

47都道府県のろう学校への寄付活動 開始

2024年

一般社団法人日本手話文化協会 設立

クロスFM ホリスペ!「Deaf Links手話協会 presents~ラジオで手話を伝える大実験~ 」

沖縄県立ろう学校創立100周年記念式典で感謝状が授与される

2025年

母校の豊見城市立長嶺中学校にて講演会(約600名)

クロスFM 藤乃の「手話でつながる大実験」放送開始

RBCi琉球放送「藤乃と手話deつながるラジオ」放送開始